最低賃金50円引き上げへ
今年も最低賃金が過去最高の上げ幅となる見込みです。
先日中央最低賃金審議会で、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について答申が取りまとめられました。
2024年10月から、全国平均で最低賃金が50円引き上げられることが決定しました。
多くの労働者にとっては歓迎すべきニュースですが、経営者にとっては大変なトピックです。
Cランクに位置している秋田県は昨年度最低賃金が897円に引き上げられております。
秋田県は10月から947円前後の最低賃金となりそうです。
現在最低賃金と50円差以内で働いている人がいる企業は、業務改善助成金の活用を検討すると良いかと思います。
あの機械があれば売上が増える、労働時間が減るというような機械の購入費用を最大9/10助成してくれます。
助成費用の上限はありますが、強烈な助成率です。
※業務改善助成金についての過去記事はこちら
※業務改善助成金活用事例集はこちら(スライド14枚目以降)
活用事例を見ますと、幅広い業種の幅広い機械が対象となっております。
申請要件が複雑ですので、活用を検討の際はぜひ社労士までご相談ください。
企業への影響
中小企業にとっては賃金引き上げに対応するために、価格転嫁や業務の見直しを行う必要があります。
「うちは元から1200円にしてるから大丈夫」と思っている経営者さんも最低賃金が上がると相対的優位性が減少しますので他人事ではありません。
最低賃金が上がることで今まで時給1200円で賃金に魅力を感じて来てくれていた人が、今後時給1300円出さないと来てくれないかもしれません。
効率的で生産性の高い経営をするために
最近の政府の政策は、一人当たりの労働生産性を上げるため労働者自身のスキルの向上を促す一方、時代についていけない企業は潰れろと言ってるようなものです。
中小企業は、優秀な人材の確保と機械化DX化等により一層効率的な経営をしていかなければなりません。
効率的な経営の一助となるため、社労士の役割は大きくなっていくのかなと思っていたりします。
以上、お読みいただきありがとうございました!
参考:厚生労働省公式サイト ~令和6年度地域別最低賃金額改定の目安について~