社会保険労務士試験、受験までの歩み Part9
前回からの続きです。
午後の択一式も社会保険科目から解き始めました。
健保から解いたのですが、文章量の多い難問が多く35分もかけてしまいました。
この時点でこのままだと時間切れになってしまうかもしれないと大変焦りました。
社会保険科目が全て終わった時には1時間40分程費やしてしまっていて、非常に焦っていましたが社会保険科目が終わった後に、当初の予定通りトイレに行ってリフレッシュしてから残りの4科目に取り組みました。
全ての問題を解き終わったときには5分しか余っていませんでしたので、マークミスが無いかチェックするくらいの時間しか残せませんでした。
試験が終わった時にはとりあえず全問解答することができてほっとするとともに、とてつもない疲労感と解放感が押し寄せてきた事を思い出します。やっと終わったーという感じですね。後で知ったのですが、択一式の問題用紙が68ページありましたが、これは過去最長のページ数だったようです。
帰りは他の受験生の後をついて行って仙台駅まで歩き、ホテルに預けていた荷物を受け取り、駅ナカの牛タン店で牛タンを食べてから秋田への新幹線に乗りました。
秋田までの2時間ちょっとの時間、やる事も無かったので気が進まないながら解答速報を見て新幹線の中で採点しました。
一番手ごたえのない選択労一から採点してみたら1点・・・\(^o^)/
選択式のその他の科目は問題なく合格基準点を超えておりましたが、択一式では「違法」と「適法」を読み間違えてしまっていたり、安衛法でまさかの0点だったり、疲労と焦りから簡単な足し算を間違えていたりしていました…。それでもなんとか択一式の合格点を超えていたので、その場では約200日間850時間よく頑張ったなと納得したものでした。
日が経つに連れ、1点しか取れなかったことに悔しさが増していったのですが、絶対不合格だと思っていたので合格発表までマークミスにおびえることもなく平穏に過ごしていましたね。
個人的にはこの社労士試験は暗記が多く、密度の濃い学習をする事が効率的だと感じていたので2年目も年明けから始めて本試験まで1000時間を目標に学習に取り組もうと思っていました。それまでは1日1時間くらいの知識のメンテナンス程度の学習で良いかなと考えていました。
そして本試験からおよそ2か月後、合格発表の日を迎えましたが不合格だと思っていても気になるもので、一応インターネット官報を当日の朝見ました。自分の受験番号をみつけて心底驚いたと同時に本当に嬉しかったです。
私が受験した第53回の社労士試験は選択式で労一1点、国年2点の救済が入りました。1点でも救済された理由は、あまりに受験生にとって厳しい(酷い)問題であったため原則基準の救済では合格率が極めて低いものになるからだったのではと言われています。
こうして私は一発合格を勝ち取ったわけですが、参考になりましたでしょうか・・・?
少しだけ総括したいと思います。
社労士試験は100人受験して90人以上が不合格になる厳しい試験です。
世間では社労士試験に合格するために必要な時間がおよそ1000時間と言われていますが、これは一発合格するための時間です。
複数年かけて合格した方は、当然もっと時間をかけて学習されております。
私も約200日間一日も休まず勉強しました。体調不良の日でも短時間、ベッドの上で一問一答を解いていました。
受験生は社会人の方が圧倒的に多いのですが、学習時間の確保に加え、日々零れ落ちる記憶のバケツに無理やり詰め込むメンタルの強さも求められる試験ですので万人向けの試験ではないです。
RPGなどのゲームでは一度レベルを上げたら時間の経過でレベルが下がることは無いですが、社労士試験については毎日プレイしないとレベルの維持すらできません。2年目に突入したとしても日々知識のメンテナンスをしないとせっかく上げたレベルが下がっていきます。
私が社労士試験に合格する秘訣は何かと聞かれたら2つ答えます。
1.毎日平均3~4時間の学習時間の確保(休日は更に)
2.忙しくても毎日少しでも勉強する事
学習時間は正義です。学習時間は裏切りません。
これから社労士試験に挑戦しようと思っている方には、ぜひ1年目だから落ちてもしょうがないなどと思わずにしっかり学習時間を確保して一発合格を志してもらいたいと思います。
以上、社労士試験についての拙稿でした。お読みいただきありがとうございました。