【書評】『インド人は悩まない「考えすぎ」から解放される究極の合理思考』を読みました!

インド麦茶氏の著書『インド人は悩まない「考えすぎ」から解放される究極の合理思考』を読みました。

インドに行った事のある人や、悩みごとの多い人にはオススメの本です。

私自身、20代の頃にバックパッカーとして友人と2週間インドを旅した経験があり、あの時のインド人の行動原理はこうだったのかと合点がいきました。

リキシャに乗るのにも必ずぼったくり価格から始まるので、いちいち交渉するのが本当に面倒だった記憶があります(笑)

本当にめんどくさい国民性なんだけど、どこか憎めないところがある不思議な国がインドなんです。

以下、本書で特に印象に残った点です。

1. 現代日本にこそ必要な「健全な猜疑心」

インド人の自己主張や猜疑心は、過酷な環境での合理的な生存戦略です。
翻って今の日本を見ると、SNS型投資詐欺などの被害が増え続けています。

カモにされないための健全な猜疑心は、本当にこれから大事。

2. 「自立」の呪縛を解き、家族を使い倒す

「家族も戦略的に使え」という視点は目からウロコでした。
日本では「自立=一人で頑張る」となりがちですが、インド民(本書ではインドに住むインド人をインド民と称し、他国に住むインド人は印喬と称している。)は家族も合理的に捉えています。

  • ノウハウ・情報の蓄積と共有
  • 共同養育による負担分散
  • 有能な親族からの情報網

無理をして「孤立」するのではなく、家族という最強のチームを機能させること

日本の政治家、創業家の2世は家族の強みを最大限に生かしているからですよね。

3. まとめ

本書を読んで、日本人はもう少し自分のために人生を生きてもいいのではないか?という感想を持ちました。

  • 「猜疑心」は、企業においては性善説に頼らない異なる視点で物事を見る事。
  • 「家族の活用」は、もっと柔軟な思考で。日本人は体裁や人の目を気にしすぎ。

社労士視点では、めんどくさい仕事を率先してやるインド人→インド人はそんな不合理な事をしない→裏に何かあるのでは?という著者の「健全な猜疑心」が発揮されたエピソードが面白かったです。

しかし、インド民化しすぎるとただの嫌な奴、クソ野郎が出来上がると著者の注意がありましたので、今後の人生には、嫌な奴にならない程度に「和魂印才」のスパイスを取り入れていきたいと思います。

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